ラサ(味)とヴィールヤ(エネルギー)
アーユルヴェーダは、ハーブの味は付随的なものではなく、その特質を表すものであると教えています。サンスクリット語で味を指すラサとはエッセンスという意味があり、味とは植物のエッセンスを表しその性質を理解するための第一要因となります。
アーユルヴェーダでは味を次の6つに分類しています。
①甘味 ②酸味 ③塩味 ④辛味 ⑤苦味 ⑥渋味
ヴィールヤ とは、ハーブの持つエネルギー、効能、効力、薬力源のことであり、アーユルヴェーダでは、温性と冷性に分けています。ハーブは味を通して身体を温めたり、冷やしたりして、身体を活性化するという最も基本的な作用を示します。
温性:辛味、酸味、塩味 (ピッタを増大させる)
唐辛子や生姜などの辛いものを食べると体が熱くなったり、ワインなどの発酵製品の酸味が体を温めるという経験は多くあると思います。切り傷に塩分があたるとひりひりするのは、塩味の持つ熱性のためです。
冷性:苦味、渋味 、甘味 (ピッタを減少させる)
砂糖は体の灼熱感を中和します。また苦味と冷感は熱を下げ、炎症を鎮めます。渋味は収斂作用があり、冷却作用があります。
味には乾性と湿性の性質もあります。
乾性:辛味、苦味、渋味、(ヴァータを増大させ、カパを減少させる)
湿性:酸味、塩味、甘味、(カパを増大させ、ヴァータを減少させる)
以上を参考に、体調に留意して、毎日の食事の味付けに変化をもたせてはいかがでしょうか?
アーユルヴェーダ的かぜ薬
先日から急に寒くなって、風邪を引いてしまった方が多いようです。
お客様からも体調が悪くなったとキャンセル発生。どうかお大事にー。
アーユルヴェーダの風邪薬をお教えしますね。
以下の材料を混ぜて溶かしてふぅふぅ言いながら飲んでください。
風邪のひき始めにおすすめです。
=材料=
・ターメリック小さじ1杯
・お湯 カップ1杯
・塩(岩塩なら尚可)2つまみくらい
加熱していない蜂蜜
アーユルヴェーダでは、蜂蜜をギーと同様に体に良いものとして重宝しています。ただし加熱した蜂蜜はNGで、なかなかとれないアーマ(未消化物)になると考えられています。
日本のスーパーで見られる蜂蜜のほとんどは加熱してありますが、インドでは非加熱のものが多く売られています。
そしてインドの蜂蜜は、濃厚な強い香りがあります!滋養が強いのが一見にしてわかるくらいです。
新メニューのウドワルタナにはこの蜂蜜を使います。肌から栄養がたっぷり体内に浸透していって美肌効果抜群です!
ぜひお試しください。
ピッタの国の人
夫はインドに近い地域のネパール出身で、暑いピッタの国からやってきました。
典型的なピッタ優勢型人間です。
熱く、リーダーシップをもって精力的に仕事をこなしていくタイプです。
そして暑いのが大の苦手で、暑いとカッカと燃えてきて、お腹が空くと更にイライラも頂点へ達してしまいます。
その結果、冷房なしでは生きていけぬとばかりにガンガン部屋を冷やします。
わたしはヴァータ優勢で 次がカパなので体が冷えやすく、汗をかきながらでも暑い場所にいるとどこか心地よいのです。
ある日、旦那の体の中から熱を下げなければわたしが寒さでやられてしまう、と危機感を持ちました。
「苦味、渋味、甘味はピッタを下げる。」
甘みたっぷりのアイスコーヒー を勧めてみました。
おー、なんだか旦那のトーンがクールダウンしてきたような。
アーユルヴェーダの処方箋で、処世術を考える日々です。
チャイ~ガラム!
チャイはインドで飲まれているスパイス入りの紅茶です。(アッサムCTCがよく使われる)
ガラムとはガラムマサラなど聞いたことがある方もあるかもしれませんが、熱いという意味です。ですのでガラムマサラは、カーッと熱くなるホットなスパイスということです。
「 チャイ~ガラム!」とは、インドで道行くチャイ売りのおじさんが発している言葉です。
「あったかいチャイいかがですか?」という感じですね。
インドでは乳脂肪分の多いミルクにたっぷり砂糖を加えた甘くこってりしたチャイを飲みます。
これが疲れているときにはいいんです!
当方のサロンでは、トリートメントの後にチャイのサービスをさせていただいています。
ミルクを入れないブラックのチャイで、シナモンやカルダモンなどのスパイスが入っています。お砂糖はお好みで。
その日の天候やお客様の状況に応じて別の隠しスパイスをちょこっと加えたりします。
体が冷えるときは、しょうが、重くだるい感じがするときはブラックペッパーなどなど、チャイと言えどもバリエーションは豊かです。
淹れるチャイでその人の個性やバックグラウンドが見えるとも言われるほどです。
今日はどんなチャイが出てくるかお楽しみに!
ギーの作り方
アーユルヴェーダでは、アーマ(体の未消化物)を排出させるために、ギーと白湯を摂ることを勧めています。
ギーとは日本ではあまり馴染みがないですが、インドでは食の優等生として重宝されています。
ギーは体にまったく溜まらない乳性脂肪で、たんぱく質などの不純物が一切除去された100%油分、言うならば蒸留バターです。
水に溶ける老廃物と油分に溶ける老廃物を2段構えで排出するため、白湯とギーを多くとることが進められているのです。
ここでギーの簡単な作り方を紹介します。
1) 無塩バターを中火にかけ溶かします。
2)溶けて大きな泡がたつと弱火にして焦げないように煮ていきます。
3)白い細かい泡が出てきて、黄金色になったら火を止めます。
4)不純物を除くために、油こしなどでこしてできあがり!
できあがったギーは常温でも冷蔵庫でも保存がきき、6ヶ月を目安に使い切ってください。
温度が低いと白く固まりますが、夏場の常温ならばさらさらの液状で保てます。
ギーはトーストのバターの代わりに使ったりお料理に使うとGOOD!
ぜひお試しください。
白湯のすすめ
アーユルヴェーダでは、アーマ(未消化物)の蓄積が病気のもとになると考えています。
たとえば関節炎は、アーマが関節に長年蓄積した結果の症状としてとらえられます。
体を健康に保つためには、体にアーマを蓄積しないようにする必要がありますが、どうしても通常の生活でアーマは体に溜まっていきます。
体に溜めずに流していくために勧められているのが白湯です。
1日に3,4杯の白湯をとることが最も良いとされており、特に食事中に1杯、白湯を少しずつ飲みながら食事することが効果的とされています。
体が重いなあ、肌の調子が悪いなあと思われる方は、一度お試しください。一ヶ月ほどで体の変化が出てくると思われます。